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インタビューに応じる港区の清家愛区長=2025年6月12日、港区役所、本多由佳撮影

 昨年6月、東京都港区で20年ぶりに新区長が誕生した。初の女性でもある清家愛区長(50)に、重点を置く施策や、大規模開発が進む地域のあり方について聞いた。

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 ――どのような1年でしたか。

 20年ぶりに区長が交代して、しかも女性。周囲は「様子見」という部分もあったと思います。ただ、(女性はリーダーに向いていない、といった)アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)は、対話をしながら、取り除いていけると思っています。

 政策形成や予算編成では、女性のキャリア継続や能力を生かすことを意識してきました。区としてめざすのは管理職の50%を女性にすること。そのためにも働き方改革は急務です。今年度は、旗振り役を担う区役所・デジタル改革担当部長を設けました。デジタル化を軸にした組織改革に本腰を入れていきます。

 ただ、区長の仕事はいまだに「24時間働けますか」という世界。いろいろな人が区長をめざせるように、私自身も働き方を変えていきたいと思っています。

 ――「保育サービスのお断りゼロ」を掲げています。

 今年度、新たな子育て支援施設をつくって乳幼児の一時預かりの枠を広げたほか、マッチング型のベビーシッターの利用料助成も始めました。来年度「ミタマチテラス」内に開設する施設では、医療的ケア児の一時預かりも行う予定です。

 私には高校生の子どもがいま…

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