ときに涙で声を詰まらせながら、住職からの性暴力とその後の周囲からの二次加害について語った女性=2024年10月11日午後3時0分、千葉市、大久保真紀撮影

 千葉県在住の40代の女性が11日、千葉市内で会見し、尼僧として奉公していた本門仏立宗の妙恩寺(同県東金市)の住職(59)から「信心を利用されて性暴力を受けた」と明らかにした。「同じように苦しい思いをしている人たちがたくさんいると思う。だれか一人にでもこの声が届いて、少しでも気づきや力になれば」と会見した理由を語った。

 女性によると、女性は2021年から修行を始め、22年6月に出家。師匠である住職から「師が絶対である」「師が白いものを黒だと言えば、それは黒」などと言われ、絶対的な服従関係を強いられてきたという。

 住職は、昨年7月に女性の服を脱がせて胸をもみ、性器を触るなどしたとして、今年5月に準強制わいせつの疑いで逮捕され、6月に起訴された。先月、千葉地裁八日市場支部であった初公判で公訴事実を認めた。

 女性によると、昨年7月から…

共有
Exit mobile version