一般社団法人「カノエサル」理事 勝俣俊二さん(41)
富士山の山梨県側のふもとと5合目を結ぶ有料道路「富士スバルライン」が1964年に開通して60年余り。以来、吉田口登山道をふもとから登る人は激減した。
山梨県富士吉田市出身で高校まで地元で過ごした。都内の大学を卒業後、上海のヘアサロンで数年働き、神奈川県秦野市でネット直販の自転車会社を起業。2016年にUターンして宿泊業を始めたが、コロナ禍で暇になって考えた。
「自分はこのまちをどうしたいのか。何を売りたいのか」
忘れられていた歴史
かつて登山者でにぎわった吉…