Smiley face
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市職員(手前)の説明を真剣な表情で聞く学生たち=2024年8月19日午後2時59分、倉吉市役所、奥平真也撮影

 「倉吉市で暮らして働いてみませんか」。大学生を対象に、鳥取県倉吉市に泊まり就業体験してもらう企画「倉吉で暮らすインターン」が19日から始まり、県内外の大学生4人が参加している。4泊5日の日程で、市役所と市内3企業で体験就業する。

 市と県中小企業団体中央会の主催。企業を訪問するだけでなく、市内に泊まって街の雰囲気も体験してもらうことで、学生の定住につなげようという企画で、今年で2回目。昨年は参加7人中県外出身者は1人だけだったが、今年は4人中3人が埼玉県、神戸市、浜松市と県外出身の学生だ。

 初日の19日は倉吉市職員が市役所の仕事を紹介。税務課職員が、固定資産税の調査について、「建物の天井の高さ、窓の数などを調べ評価額を算定する。どちらかというと外に出て体を動かすことの多い仕事」と話すと、学生たちは真剣なまなざしでうなずいていた。

 学生からは「民間とはどこが違うのか」「海外に行く機会はあるか」など、熱心に質問が飛んでいた。

 埼玉県上尾市出身の鳥取大学農学部1年生、佐野菜月さん(18)は、都会との違いを感じたくて鳥取に進学したという。「都会は電車は満員で、時間に追われている感じがする。長く働くことを考えると鳥取県は選択肢の一つ」と話していた。

 20日以降は、市役所のほかフィギュアのメーカーや金融機関などで仕事を体験する予定だ。(奥平真也)

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