元日産自動車最高執行責任者(COO)で、現在は経済産業省所管の官民ファンドINCJ(旧産業革新機構)の会長を務める志賀俊之氏が、3月末のINCJ解散を前に朝日新聞のインタビューに応じた。破談となったホンダと日産の経営統合については「日産は小さなことで感情的にホンダに反発している」とし、両社が再交渉をすべきだとの認識を示した。
――ホンダの子会社化案に日産が強く反発し、経営統合協議が破談となりました。
- 「一人負け」日産、ホンダと統合協議へ 消えないゴーン時代の呪縛
千載一遇のチャンスだった
「日本にとって千載一遇のチャンスだった。企業が残すべきものは、会社という箱ではない。日産ブランドを支えてくれたファンの方々がいる。従業員や取引先の生活を守らないといけない。そう考えると、ホンダの子会社になっても全く問題はない。(日産が)倒産の危機にさらされるより、よっぽど良い」
――日産の取締役会は協議中…