「僕が見たかった青空」の八木仁愛さん=2024年6月24日、小松隆次郎撮影

 アイドルグループ「僕が見たかった青空(僕青)」が、乃木坂46の「公式ライバル」として結成されて1周年を迎えた。さわやかに、がむしゃらに。デビューシングルから3作連続でセンターを務める八木仁愛さん(17)は22人の仲間とともに、全力で走り続けている。

室内なのに「青空」が…

 「ステージに出たときに真っ青なペンライトの光が広がり、室内なのに青空が見えた気がしました」

 6月22日にZepp DiverCityTOKYOであった結成1周年ワンマンライブ。八木さんは、約2千人のファンがつくりだした景色に感動した。

 デビューまもないころ、観客が集まらない時期さえあった。それでもメンバー23人でがむしゃらに活動し、昨年末に日本レコード大賞の新人賞を受賞するなど結果を残してきた。

 そのセンターに立ち続けるのが八木さんだ。「人の目を気にするタイプ」で不安な気持ちを隠せないこともあるが、「中途半端な気持ちでは、みんなに失礼」と割り切り、得意のダンスパフォーマンスでグループを引っ張り続ける。

 7月11日にメンバー全員で出演する舞台「夏霞~NATSUGASUMI~」が始まり、8月7日には3作目となる新曲「スペアのない恋」も発売。同月30日には「アオゾラサマーフェスティバル2024」(豊洲PIT)の開催も決定した。

 アイドルとして迎える2度目の夏。「去年の夏は人生で一番濃い夏でした。それを超える勢いで、さらに濃い夏にしていきたいです」(小松隆次郎)

八木仁愛さんが振り返る、この1年

――6月22日にグループ結成1周年ワンマンライブを終えた。

 1年前にメンバー発表があった会場(Zepp DiverCityTOKYO)でした。不安だった当時を思い出したんですけど、そばには心強いメンバーが22人いて、ステージに出たときに真っ青のペンライトがぱっと広がり、すごく安心して感動しました。青空が見えた気がして、すごくきれいでした。

――会場は約2千人のファンでいっぱいに。

 乃木坂46さんの公式ライバルということで興味を持っていただけた方もいるし、僕青からアイドルを好きになってくれた方もいらっしゃいます。今、私たちは0から1をつくっている段階で、みんな必死で1年間やってきました。そのがむしゃら感を好きだと思ってくれている方もいるのかなと思います。

――ライブ終盤にはメンバー23人全員が1人ずつ、デビューからの1年を振り返った。

 1年を過ごす中でそれぞれ悩みがあって、それでもメンバーとファンのみなさんがいるから頑張れているって子ばかりで……。普段はみんな明るくてなかなかそういうことを話さないところもあるので、改めてメンバーの内側の面を知ることができました。いろんな悩みなど、もっと聞き合える仲になりたいなと感じました。

「私なんか」では失礼

――八木さんは「後悔」という…

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