第75回関西吹奏楽コンクール(関西吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は31日、堺市のフェニーチェ堺で高校A部門が開かれた。近畿2府4県から28団体が出演し、金賞受賞団体のうち、東海大大阪仰星、大阪桐蔭、近畿大付(大阪)の3校が関西代表に選ばれた。
3校は、10月19日に宇都宮市である全国大会に出場する。
代表以外の結果は次の通り(出演順)。
【金賞】尼崎双星(兵庫)、天理(奈良)、箕面自由学園(大阪)、滝川第二(兵庫)、京都両洋、明浄学院(大阪)、甲子園学院中・高(兵庫)
【銀賞】精華(大阪)、京都共栄学園、洛南(京都)、伊川谷北・神戸学園都市(兵庫)、関西創価(大阪)、浪速高・中(大阪)、市尼崎(兵庫)、加古川東(兵庫)
【銅賞】早稲田大阪、近江(滋賀)、生駒(奈良)、立命館(京都)、向陽中・高(和歌山)、星林(和歌山)、近江兄弟社(滋賀)、県西宮(兵庫)、立命館守山(滋賀)、龍谷大平安(京都)
演奏レビューと全出演団体の写真
近畿各府県の代表が集まる関西大会は、いずれも高い技術と歌心にあふれていた。ホールを埋めた観客は、高校生がひと夏をかけて研ぎ澄ませてきたハーモニーに聴き入った。
精華(大阪)は、チャイコフスキーの波乱の生涯を、名作を織り交ぜつつ描いた「ピョートルの悲劇」を奏でた。トロンボーンの和声進行やクラリネットがクライマックスに高めていく響きが美しい演奏で、銀賞を受けた。
尼崎双星(兵庫)は、バレエ音楽「三角帽子」を上質なサウンドで奏で、金賞に輝いた。
弦楽セクションを担当するクラリネットやサックスが、わき上がるようなパッセージを深い音色で軽やかに演奏。兵庫県大会の時よりも、さらに響きの奥行きが増した圧巻の演奏だった。
コンサートミストレスでホルンの末岡心羽(しんば)さん(3年)は「同じ声部の楽器でうたい方のニュアンスやフレーズ感をそろえ、パワーアップした。オーケストラの音源を聴きこんで、弦楽器の響きに寄せていった」と話す。
部長で打楽器の沢地玲さん(3年)は「県大会から音色がだいぶ変わったと思う。みんなの熱い思いを感じつつ、熱さの中にも冷静さを忘れなかった。みんな生き生きと楽しそうに演奏していた」と笑顔だった。
天理(奈良)も金賞に輝いた。
部長でトランペットの中山剛士さん(3年)は「聴かせるぞ」という強い気持ちで本番に臨んだ。
自由曲「陽が昇るとき」の冒頭の木管のソロのあとに続く、華々しい見せ場。見事に吹ききり、パートで「うまくできて良かった」と演奏後に喜び合った。「今は達成感でいっぱい。これまでやってきたことを本番で発揮できて、ほっとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
京都共栄学園も、自由曲に「陽が昇るとき」を演奏。銀賞を受賞した。
フルートのソロを表情豊かに吹いた河村心杏(ここあ)さん(3年)は、大会前に新型コロナにかかり、5日間楽器を吹けなかった。「体力がなくなって大変だったが、基礎練習をみっちりやりながら、とにかく自信を持って吹きました」。2カ所あるソロはそれぞれ、好きなアニメから「夜の戦いの場面での、月明かりと暗黒」「天国の女神がお花畑で戯れている感じ」をイメージしたという。
部長でバリトンサックスの仲…