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東海大相模―富山商 六回表東海大相模1死一塁、和田は左中間を破る適時二塁打を放つ。投手山本=加藤哉撮影
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(12日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 神奈川・東海大相模4―0富山商)

 夏の甲子園大会に5年ぶり12回目の出場を決めた東海大相模は12日、初戦の2回戦で富山商に勝利した。

 一回に1点を先制。六回にさらに1点を追加すると、八回には8番打者の柴田元気(2年)が右翼席に今大会第1号となる本塁打を放ち、突き放した。

 チームには、転機になった「1年前のあの日」のできごとがある。

 昨夏は神奈川大会の準決勝で、後に甲子園で全国制覇する慶応に六回コールドで敗れた。

 新チームは夏休み期間中に始動した。

 その直後の練習のことだった。シートノック中に、原俊介監督と選手らが激しい言い合いになった。

 「その判断は違うだろ!」

 「先生の言ってること、違わないですか?」

 はじめは、守備の連係について話し合っていたはずだった。しかし、気づけば「どんな野球がしたいか」という議論に変わっていた。

 現在の3年生は、前任の監督が2021年夏に退任するまで掲げた「アグレッシブ・ベースボール」を体現する東海大相模を見て入学してきた最後の世代だ。春夏合わせて5度の甲子園優勝を成し遂げた「タテジマ」に憧れがあった。

 遊撃手の才田和空(3年)は…

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