韓国のソウル駅で2024年12月12日、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の談話を放映するテレビ画面を見る市民=AP

 韓国の保守系与党・国民の力の韓東勲(ハンドンフン)代表が、大統領について「弾劾で職務停止をすることが民主主義を守る唯一の方法だ」と述べた。今後の見通しや、与党議員の姿勢が変わってきた理由を、浅羽祐樹・同志社大教授(韓国政治)に聞いた。

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に対する弾劾(だんがい)訴追案の可決はもはや確実な情勢だ。12日の国民向けの談話があろうがなかろうが、与党から賛成が8票以上出て可決するだろうと思っていた。12日の大統領談話と与党代表の言葉で、さらに可決賛成が増えるだろう。

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 与党は政策に関して基本的に大統領を支えるが、国会と大統領が決定的に対立した場合、あるいは大統領が攻撃を国会に加えたような場合などは、国会議員は党議に縛られることなく良心に従うと憲法にも定められている。

 韓国にとって戒厳は、民衆運…

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