もみ、玄米と精米

 政府が随意契約で放出した割安な備蓄米の流通が進む中、入札で放出した備蓄米の9割以上を落札したJA全農は25日に開いた会見で、入札備蓄米の売れ行きの鈍化は起きていないとの認識を示した。価格差の影響で入札備蓄米の流通が遅れているとの指摘を否定した。

 5月末以降に流通している随意契約米は、5キロの販売価格が「2千円程度」とされる。一方、銘柄米と混ぜるなどして「ブレンド米」として売られている入札備蓄米は、農林水産省が公表した直近のデータでは約3500円。6月上旬までの水準から400円程度下がったものの、価格は開いたままとなっている。

 政府は流通業者が返還を希望する場合に買い戻しを受け入れる方針を示す。だが、藤井暁・米穀部部長は「いらないという話も一切取引先からは聞いていない」と話した。

 JA全農は今月、一日に4千…

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