日本酒「八海山」で知られる八海醸造(新潟県南魚沼市)は27日、同社初のウイスキーを4月1日に数量限定で売り出すと発表した。主原料に麦ではなく米を使った「ライスウイスキー」だ。国内での日本酒の消費量は減少が続いており、同社は需要が伸びているウイスキーやジンなどの蒸留酒に力を入れていく。
発売するのは「Hakkaisan シングルグレーン 魚沼8年 ライスウイスキー 2025LIMITED」。深沢原蒸留所(同市)で、地元の湧き水や清酒酵母を使って作った原酒を8年熟成させた。バニラや花を思わせる甘い香りが特徴という。700ミリリットル入りで税込み1万3200円。2500本限定で、一般向けに抽選販売するほか、一部の酒店やバーなどに卸す。
同社はニセコ蒸留所(北海道ニセコ町)でもウイスキー作りを始めており、将来的には両蒸留所で作ったウイスキーをブレンドした商品の発売も検討する。売上高に占める蒸留酒の割合を、現在の約10%から将来的に25%超に高めることをめざすという。