(19日、第107回全国高校野球選手権山梨大会準々決勝 日本航空6―5甲府西)
九回、日本航空に勝ち越しを許し、甲府西の先発・深沢広佑投手(3年)はマウンドを降りた。監督の指示ではなかった。いつ交代するかを選手同士で事前に話し合っていた。
甲府西は、選手たちが戦略を主体的に考える「ノーサイン野球」に取り組む。深沢投手は「成果に向けて考え抜く力がつきました」と話す。
4点差をつけられていた五回には、4連打で同点に追いつく猛攻を見せ、球場を沸かせた。柏木洋和監督は「公立の普通科でもやってやるぞ、という意地をみんなが見せてくれた」。