日本原子力研究開発機構は26日、東京電力福島第一原発の事故で炉心が溶け落ちた2号機から、試験的に取り出した燃料デブリの写真を公開した。燃料デブリからは核燃料物質ウランのほか、燃料棒を覆う被覆管に使われている金属ジルコニウムも検出。原子力機構は、核燃料を含む炉内構造物が溶け落ちて固まってできたものだとしている。
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東京電力は11月、2号機の原子炉格納容器の底部から燃料デブリとみられる物体を採取。原子力機構が茨城県内の施設で分析を進めていた。
原子力機構によると、ウランの核分裂反応でできる放射性物質ユウロピウムやアメリシウムも検出されたという。鉄、ニッケル、酸素も確認された。鉄やニッケルは炉内の鋼材由来と考えられるという。
燃料デブリの大きさは約9ミ…