韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領の罷免(ひめん)に伴う大統領選の選挙運動が12日に始まった。進歩(革新)系最大野党・共に民主党の李在明(イジェミョン)前代表(60)が尹氏による非常戒厳への批判を前面に出して優位に立つ一方、保守系与党・国民の力は金文洙(キムムンス)前雇用労働相(73)を公認候補に選ぶにあたって分裂と混乱が露呈し、厳しい選挙戦を迫られそうだ。
- 成長鈍る経済、山積する社会課題 韓国大統領選で問われることは
李氏は12日午前、ソウル中心部の広場で第一声を上げ、今回の選挙を「内乱で国を崩し、憲政秩序と民生を破壊した巨大な既得権(勢力)との一戦」だとし、「内乱の終息と危機の克服、国民の幸福を渇望するすべての国民の候補としてこの選挙に臨む」と訴えた。
弾劾と罷免に反対した金氏、格好の批判材料に
今回の選挙はそもそも昨年1…