奈良県教育委員会は9日、6月14日に実施した2026年度の県と大和高田市の公立学校教員採用試験の1次試験の筆記問題で、計7件の出題ミスがあったと発表した。受験者951人は全員正解とした。合否に影響はないという。
教職員課によると、「内臓」を「内蔵」とする誤記▽「同じ番号には同じ記号が入る」としたが実際は違う語句が入る▽文部科学省の古いマニュアルに基づいた設問、などの誤りがあった。
問題は県教委事務局の職員が前年度中におおむね完成させ、複数の職員で点検していた。採点の担当者が誤りに気づき、あらためて点検した結果、他にも5件が見つかった。受験生関係者の指摘でさらに1件が見つかったという。
例年は問題を新年度に作成するが、今回は採用試験の前倒しを想定して早めた。人事異動期の引き継ぎが不十分だったとみて、チェック体制やスケジュールを見直し、再発防止に努めるとしている。