兵庫県たつの市で2006年に小学4年の女児(当時9)を刺したとして、殺人未遂容疑で昨年11月に逮捕された勝田州彦容疑者(46)=鑑定留置中=が、「凶器のナイフを姫路市の海に投げ捨てた」などと逮捕前の任意聴取に説明していたことが捜査関係者への取材でわかった。
県警はこの説明に基づき、11日、姫路市大津区の吉美埠頭(ふとう)付近で凶器の捜索を始めた。金属探知機などで海底付近を調べる。
勝田容疑者は06年9月28日午後6時20分ごろ、路上で女児の腹や胸などを刃物のようなもので数回刺して殺害しようとし、2カ月の重傷を負わせた疑いがある。
07年に加古川市で小学2年の女児(当時7)を殺害した容疑でも昨年11月に再逮捕された。捜査関係者によると、この事件でも凶器を海に捨てたと説明しているといい、県警は月内にも播磨町内の海岸を捜索する。
勝田容疑者は、事件当時の精神状態を調べるため、昨年12月から鑑定留置されている。期間は3月14日まで。