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能動的サイバー防御に関する有識者会議冒頭であいさつする河野太郎デジタル相=2024年7月8日、東京・霞が関、宮脇稜平撮影
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 還暦を超えて落ち着いてきたと言えば聞こえはいいかもしれないが、最近の「異端児」からは持ち味が消えている。

 デジタル相の河野太郎(61)は7月18日、人口1万人ほどの富山県朝日町にいた。住民との意見交換後、自家用車で客を運ぶライドシェア導入の重要性を強調した上で、ワクチン担当相の経験に触れて「地域には地域のやり方があることを学んでいる」と地方に寄り添う姿勢を示した。

 今夏は外相経験者として思い入れの強い外遊を減らし、地方行脚に時間を注ぐ。裏金事件による党勢低迷の中で行われる今回の総裁選は、一般有権者に近い党員らの地方票がカギだ。河野は周囲に漏らす。「今は静かだが、(総裁候補は)みんな水面下で動いている」

 9月の総裁選への出馬意向は、所属する派閥を率いる副総裁の麻生太郎にはすでに伝えた。通算3度目の挑戦。首相をめざす原点には祖父、そして父の存在がある。

■父への反骨心…

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