自身が働くホストクラブの女性客に売春させようとしたとして、東京・歌舞伎町のホストクラブ「GRAN」のホストが売春防止法違反(困惑売春未遂)の疑いで逮捕された。このホストは「稼ぎが少ないと会えない」などと女性にメッセージを送り、来店する前に多額の現金を女性に用意させ、全額使わせていたという。
悪質なホストクラブの手法は、昨秋以降に社会的な注目を集めた。当初は、若い女性が高額な「売掛金」を背負い、売春させられていることが問題視された。
新宿区の吉住健一区長は2023年11月、歌舞伎町のホストクラブ側に売掛金の自主規制を求める方針を表明。ホストクラブ側は、24年4月から売掛金を廃止▽20歳未満の新規客を断る▽客に性風俗などの仕事をあっせんする犯罪グループとの関係を絶つ――といったルールを定めた。
売掛金廃止後も「売春に追い込まれる実態変わっていない」
6月には、このルールを守る「日本ホストクラブ健全化推進協議会」(北条雄一理事長)を設立。歌舞伎町にある約300店のうち166店(16グループ)が加盟しているという。
しかし、被害者を支援する「…