使用済み燃料を収めた「乾式キャスク」が並ぶ東海第二原発の貯蔵施設=茨城県東海村 上関町の12月定例会が3日、開会した。論戦の焦点の一つは、中国電力が関西電力と建設をめざす使用済み核燃料の中間貯蔵施設計画。そもそも、計画の背景には、何があったのか――。町議会の「秘密会」議事録などをもとに描く。 5年前、旧庁舎に集まった町議や町幹部を前に、柏原重海町長(当時)がこう呼びかけたのを、複数の町議は覚えている。 「中間貯蔵施設というものがある。勉強してくれないか」 柏原氏は、こうも言ったとい…