秋季富山県大会に向け、田畑一也監督(左)からアドバイスを受けるAOIKEの野球部員ら=2025年9月4日、南砺市福光、前多健吾撮影

 富山県の秋季高校野球大会にAOIKEが初出場する。南砺市に今春開校した通信制高校で、新川(魚津市)と連合チームを組んで初の公式戦に挑む。6日午前10時から砺波市野球場である初戦では、同じく連合チームの富山・雄山と対戦する。

 AOIKEは本校が福井県小浜市にあり、今年4月に南砺市に開設されたのは「南砺福光キャンパス」。9人が在籍し、旧南砺福光高校の校舎やグラウンド、屋内施設を利用している。

 9人のうち6人が野球部員で、いずれもスポーツアスリートコースの生徒だ。監督は富山県高岡市出身で、プロ野球のヤクルトや巨人などで投手として活躍した田畑一也さん(56)が務める。

 春と夏の大会は出場できなかったが、秋に向けて同じく部員が6人の新川と連合チームが組めることになった。転入生の2人は規定で1年間公式戦に出られないため、今大会は1年生の4人が挑む。

 7月から、新川の選手と互いのグラウンドを行き来して練習試合などを重ねてきた。湯田球斗選手は「試合経験がないので挑戦者として臨み、勝利をつかみ取りたい」と意気込む。

 県高野連への新規加入は2018年の未来富山以来で、同じく通信制の同校は今夏、初の甲子園出場を果たしている。田畑監督は「公式戦に出られることに感謝している。選手は緊張するかもしれないが、練習の成果を発揮してほしい」と話した。

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