検察の異議申し立て断念の知らせを受け、「安心しました」と話す前川彰司さん。左は弁護団長の吉村悟弁護士=2024年10月28日午後4時37分、福井弁護士会、鎌内勇樹撮影

 福井市で1986年に中学3年の女子生徒(当時15)を殺害したとして懲役7年の判決が確定し、服役した前川彰司さん(59)の裁判がやり直されることが決まった。前川さんは28日の記者会見で「再審開始を目指してやってきたわけではない。無罪確定を目指す」と述べた。

 名古屋高裁金沢支部が23日に出した再審決定を受け、検察側が決定を覆すための異議申し立てをするかどうかの検討を進めていた。

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 会見中に「異議申し立て断念」の報を聞いた前川さんは、椅子から立ち上がり、弁護団長の吉村悟弁護士と抱き合った。

13年前の再審決定は取り消された

 殺人容疑での逮捕から37年…

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