今年5月に「原発ゼロ」を実現した台湾で23日、原発再稼働の是非を問う住民投票があった。同日中に開票されて結果が判明する見込みだ。台湾紙の自由時報は否決される見通しと伝えているが、再稼働への同意票は不同意票を大きく上回った。民進党政権は海外で発生した原発事故も背景に「脱原発」を掲げており、投票結果が将来のエネルギー政策に影響を与えるのかが注目されている。
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住民投票は、低コストで安定した電源を確保する必要性を訴えた第2野党の民衆党が提案した。5月に2号機が稼働停止したばかりの第3原発(屛東県)について、安全性の確認を経たうえで再稼働することを問う住民投票案を立法院(国会に相当)に提出。最大野党の国民党が賛成して可決された。
民意は再稼働を支持? 世論調査では
住民投票が可決されるには…