15日、米ニューヨークの国連本部で開かれた国連安全保障理事会の会合でウクライナ中南部ザポリージャ原発への攻撃について状況を報告する国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(中央)=国連提供

 ロシア軍の占領下にあるウクライナ中南部ザポリージャ原発への攻撃が相次いでいる事態を受け、国連安全保障理事会は15日、公開会合を開いた。国際原子力機関(IAEA)が原発事故のリスクを訴えるなか、ロシアとウクライナはそれぞれの関与を否定した。

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 IAEAのグロッシ事務局長は、6号機の上空でドローンが撃墜され、訓練施設や酸素・窒素製造施設への攻撃が確認されたとも報告した。事故にはつながらなかったものの、昨年11月以来の原発施設への攻撃に懸念を表明。「無謀な攻撃は直ちにやめなければならない。私たちは原発事故に危険なほど近づいている」と警告した。

 ただ、攻撃者への言及はなか…

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