村岡嗣政知事(右)に酒を贈る中国駐福岡総領事館の楊慶東総領事=2025年3月14日、山口市滝町の山口県庁、大室一也撮影

 中国駐福岡総領事館の楊慶東総領事は14日、山口県庁で村岡嗣政知事らと面会し、「台湾と民間的、地方レベルの交流だけを保って、これからも台湾の問題については言動を慎むべきだと思う」と述べた。台湾との連携を強める知事を牽制(けんせい)した形だ。

 県によると、知事は2月に台湾を訪れ、頼清徳総統や蕭美琴副総統と面会した。楊氏の発言はこうした知事の動きが念頭にあるとみられる。面会で、楊氏は、日中共同声明や日中平和友好条約などの日中間の四つの基本文書の精神を順守するように求めた。

 楊氏に対し、知事は「(基本)文書の範囲内で、地域間交流を行ってきた。今後も守ってやっていきたい」と答えた。

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