トランプ大統領(左)と握手する赤沢亮正経済再生相=米政府高官がSNSに投稿した写真から

 長期化が懸念された日米関税交渉が23日、急転直下で合意した。トランプ米大統領の真意がつかめず、当初めざした6月中旬の日米首脳会談で合意するシナリオは崩壊。その後はトランプ氏の納得を得られる「大きなディール」の演出に腐心し、なんとか8月1日の「交渉期限」に間に合った。

 「月、火曜に来てくれ。合意できるならトランプ氏に会わせる」。いまから約1週間前、参院選のただ中に、米側からそんな連絡が入った。それを受け、交渉を担当する赤沢亮正経済再生相は投開票日の翌日という異例のスケジュールで渡米した。ただ、その時点では、合意できるかどうかは「五分五分だった」(経済官庁幹部)。

米閣僚は理解したのに トランプ氏「複雑だ」

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