「逃げる阿呆(あほう)に逃げぬ阿呆 同じ阿呆なら逃げなきゃ損々」
そんな一風変わったフレーズで、今夏の阿波踊りに出演した連がある。徳島県内の防災士らでつくる「徳島ひなんくん連」。
気象庁による初の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されているなか、特別な思いを抱いて、初めての演舞を披露した。
14日午後8時ごろ、徳島市中心部の両国本町演舞場に、オレンジ色の法被に身を包み、ヘルメットをかぶった15人ほどが現れた。
「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損々」の有名なフレーズを防災バージョンにアレンジしたかけ声で、力いっぱいに舞った。
桟敷席の観客に防災情報が掲載されたうちわを渡したり、市内で予想される南海トラフ地震の被害をマイクで伝えたり。演舞の時間を使って災害への備えも呼びかけた。
■演舞中でも災害は起こるかも…