トルコを訪問中の秋篠宮ご夫妻は7日、中部・アナトリア高原にあるカマン・カレホユック遺跡の発掘現場を視察する。三笠宮家の後押しで日本の調査団が約40年にわたって調査、研究を続けており、両国の文化協力の象徴として友好の架け橋となっている。
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同遺跡はトルコ中部のチャウルカン村でみつかった。アナトリアでは中規模の遺跡(直径280メートル、高さ16メートル)となる。日本の中近東文化センター(東京都三鷹市)が1986年、長く総裁を務めていた古代オリエント史の研究者、故・三笠宮崇仁さまのくわ入れから本格的な発掘調査を始めた。地元に根を張り、一つの遺跡を掘り続けるための研究所建設に長男の故・寛仁さまも賛同した。
当初から調査に携わったアナトリア考古学研究所の大村幸弘さん(78)は2000年の春、寛仁さまから宮邸に呼ばれた時のことをよく覚えている。
世界史の年表を再構築するた…