主菜は、唐揚げ1個。福岡市の小学校の給食がX(旧ツイッター)で「少なすぎる」「寂しい」と話題になった。市教育委員会は指摘を受けて献立の改善を図る方針を決めた。献立自体は約290円で620キロカロリーと市の基準を満たしていたが、食育の専門家らによるプロジェクトを立ち上げる。
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「私もショックで、寂しい思いにもなった」。11日、本会議で高島宗一郎市長は「唐揚げ1個」で注目された給食についてこう述べ、質の担保のために必要な予算を組む考えを示した。献立については「一生懸命、栄養士さんが考えたと聞いた」とした上で、「食育という観点で、おいしそうに見える見栄えや器など、考えるところがたくさんある」。
市教委は、食育の専門家らを交えたプロジェクトを立ち上げる方針を決定。見栄えの改善や地産地消の取り組みの促進などのアイデアを募る。
市学校給食公社のホームページによると、献立は4月のもので、麦ごはん、鶏の唐揚げ1個、春キャベツのみそ汁、牛乳。計620キロカロリーあり、1食あたり600キロカロリーの市の基準を満たしていた。唐揚げは1個約60グラム、155キロカロリーを基準に作っていて、通常の2個分くらいの大きさがあるという。
記事の後半では、学校給食にとって大切なことを専門家に聞きました。
物価高騰下での給食づくりの陰には、現場の試行錯誤もある。
同市の給食の予算は、1人1…