息を合わせて演奏する高松西高校の部員たち=2024年7月11日午後5時14分、高松市、土居恭子撮影

 第72回全日本吹奏楽コンクール香川県大会(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が7月26~29日、高松市玉藻町のレクザムホールで開かれる。小学生、中学生、高校、大学、職場・一般の部門があり、計97団体が出場する。表彰式は新型コロナの影響で大会自体が中止となった2020年の68回大会の翌年以降も中止されていたが、今大会から復活する。

 県代表に選ばれた団体は、8月23~25日に松山市の市民会館である四国支部大会に出場する。

高松西高校、ミーティングで気持ち一つに

 盆栽で有名な高松市鬼無町にある香川県立高松西高校。7月中旬、エアコンのない蒸し暑い音楽室で、吹奏楽部員が汗をかきながら、「高校A部門で四国大会出場」という目標に向け練習を続けていた。

 窓を開けているので、練習中にハチが入ってくることも。そんなとき練習は一時中断だ。部長の浜野天(てん)さん(3年)が「こんな大変な環境で練習してるんです」と記者に話すと、部員たちから笑い声が漏れる。しんどい練習中も部内の雰囲気は和やかだ。

 昨年度から顧問が中塚博文教諭に代わり、週に数回だった合奏を毎日するようになった。「音量が大きくなっただけでなく、包み込むような音色になり、音が厚くなった」と浜野さん。

 結果もついてきた。

 部員24人で挑戦した昨年は…

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