図書館内の掲示板に、中高生が悩みを書くと「図書館の人」がそっと答えてくれる。北海道斜里町立図書館のそんな取り組みが本になった。やさしさとユーモアにあふれた120通りのやりとりが紹介されている。
- 《理想の恋人はカマキリでは？》 中高生限定、図書館掲示板の交流
『図書館のゆるゆる人生質問箱』（ワニブックス・定価1430円）。同図書館では、館内の掲示板「YAコミュ板」を使って中高生を対象に匿名の悩み相談を続けている。YAとは、英語のヤングアダルトの略。大人でも子どもでもない微妙な年頃のちょっと言いたいこと、聞いてほしいことに耳を傾ける。
「外国に留学してみたいけど、英語が話せるか不安です」（12歳）
そんな質問が届くと、数日後、伝言板には英語に関する本の一節が貼り出された。
「『できるようになってからしゃべります』というのは、『泳げるようになってからプールに入ります』と言っているようなものです」（里中哲彦著・そもそも英語ってなに？）
「スマホが綌しい」（16歳）
「使えば誤字脱字がなくなる…
