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久留米市立久留米商業高校の図書館の司書、太田敬子さんと自作の西鉄の模型=2025年3月7日、福岡県久留米市南1丁目
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 図書館前の掲示板には紙でできた紅白の梅、カウンターにはタンポポが咲き、本棚には文学賞を祝うくす玉や郷土の著名人の似顔絵、進学や就職を願う絵馬が並ぶ。久留米市立久留米商業高校の図書館は、にぎやかな装飾にあふれている。

 手がけているのは司書の太田敬子さん(63)。魅力的な館内の装飾や「図書館だより」の作り手として講師を務めるなど、知る人ぞ知る存在だ。

【連載】「母校 知っと~」

あの高校の伝統行事や名物はどう受け継がれている? 令和の時代の学校生活とは? 福岡県内のスクールライフの「いま」を描きます。

 小さい頃からお絵かきや工作が大好きで、短大を卒業後は幼稚園教諭としてその才能を発揮。子育てのため専業主婦になったが、40代で司書の資格を取得し、42歳で小学校の図書館へ。再び、工作熱に火がついた。

 「居心地や雰囲気づくりのため、楽しんで作っています」。太田さんの遊び心で彩られた空間は、児童だけでなく教員も集う交流の場に。司書の役割を理解してもらうことができた一方、教員の仕事の大変さも感じた。

■「なぜ図書館に電車が……」

 2019年に着任した久留米…

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