琵琶湖を撮り続ける滋賀県長浜市の写真家、辻田新也さん(35)が7月1日、初めての写真集「UNKNOWN LAKE 琵琶湖」(能美(のうび)舎)を出す。知っているようで知らない琵琶湖(アンノウンレイク)の光景が並ぶ。発売日は、環境を守るために県が定めた「びわ湖の日」だ。
辻田さんは「琵琶湖写真家」として知られ、2022年からは毎日のように撮っている。琵琶湖の東側に住んでいるため、夕景を好んで撮る。写真集には、21年に撮った作品も含め、94点をカラーで収めた。
表と裏表紙は「琵琶湖に龍(りゅう)が舞い降りた」とSNSで評判になった代表作だ。龍にみえる雲の先に、龍神伝説のある竹生(ちくぶ)島がある。このほか、沖島の桜や湖面のさざ波、ドローンで撮った写真もある。
辻田さんは「県外の人はもちろん、琵琶湖と暮らす滋賀の人も、場所によって湖の未知の景色がある。地元を自慢できる一冊になれば」と語る。
28日~7月13日には出版記念の写真展を、えきまちテラス長浜2階(長浜市北船町)、さざなみタウン(同市高田町)で開く。入場無料。えきまちテラス長浜では7月6日午前10時から、トークイベント(午前10時と午後2時)と物販がある。
写真集は136ページ、税込み3630円。書店や辻田さんのオンラインストア(https://lakebiwa.base.shop/)で。