緊張感の漂う試合は、前後半を終わっても決着がつかなかった。
佐賀県で開かれた国民スポーツ大会(旧・国民体育大会=国体)。10月10日に佐賀市で行われたラグビー女子(7人制)決勝は、延長戦で福岡が山口を22―17で下した。
決勝を戦った2チームには、国内最高峰「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」の参戦チームに所属する選手が何人もいた。
国体時代から数えて4大会目の出場となった、福岡の草野可凜(28)もその一人。普段は福岡県久留米市を本拠とするナナイロプリズム福岡でプレーする。
日本の7人制女子ラグビーで、国スポの位置づけは、外国選手も出場可能なウィメンズセブンズシリーズに次ぐ大会だという。「国スポに出られるのは日本選手のみですが、選手層も厚くなっているので、両大会の質の差は狭まっているように感じます」
福岡で生まれ育った草野にと…