特大の筆と巨大な布を使った「ウルトラ書きぞめ」が4日、広島市中区の「基町クレドふれあい広場」であった。書き込んだ文字は「坐春風(ざしゅんぷう)」。新しい年を、穏やかでおおらかな気持ちで過ごせるように、との思いを込めた。
筆は長さ1.8メートル、重さ20キロ。筆の生産量日本一をほこる広島県熊野町で製造された「熊野筆」。40リットルの墨が用意され、床に敷かれた142畳の絹布に、3人の書家が一文字ずつ筆を振るった。
この新春パフォーマンスは今年で24回目。「風」の文字を記した日本書道文化協会の北谷翠峰(すいほう)副理事長(68)は「今年は再生の象徴とされるヘビの年。明るく、景気の良い年になってもらいたい」と語った。