伊豆諸島東方海域で20日深夜に海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が相次いで消息不明となった事故で、酒井良・海上幕僚長が21日午後1時から記者会見をした。2機の機器に異常はなく、現場海域の水深が5500メートルであること、捜索でヘルメットを回収したことなどを明らかにした。
主な発言は以下の通り。
【主な冒頭発言】
フライトレコーダーが近い距離で発見されたこと、事故当時実施していた運用状況などを総合的に勘案し、衝突した可能性が高いと判断している。当該ヘリの搭乗員について申し上げる。16号機機長3等海佐・松田拓也、43号機機長3等海佐・板村一輝、このほかそれぞれの機体に副操縦士1人、航空士2人が搭乗していたことを確認している。自衛隊として全力を挙げて捜索救難にあたっている。
具体的には海自艦艇11隻、航空機5機、回転4機、固定翼1機、海保船舶2隻及び航空機1機が参加し、現場海域で捜索に当たっている。引き続き人命救出に全力を尽くす。
また、当該2機のフライトレコーダーを近接した場所で発見し、回収した。早急に解析を進める。このことも踏まえ、2機が衝突した可能性も含め、墜落原因を究明する。
海自のSH60型回転翼航空機は、訓練飛行を見合わせている。本事故を受けて、午前0時15分に海上幕僚監部に事故調査委員会を設置した。事故原因を分析し、再発防止に努める。
【主な一問一答】
――フライトレコーダーの分析状況は
解析部隊に輸送中。発表でき…