大学医学部の定員の2千人増を柱とする韓国の医療改革をめぐり、政府と医師側の対立が長期化している。研修医がストライキで職場を離脱してから約4カ月が経過した。多くの大学病院の教授や開業医らも休診に加わり、患者らの不満は高まっている。
- 【対立の背景は】地位も収入も社会の頂点 韓国の医師が「医者を増やすな」と抗う理由
「政府の暴挙に対抗して、大韓民国の医療を救おう!」
今月18日、ソウルの国会議事堂近くで大規模な抗議デモがおこなわれた。主催した大韓医師協会によると、医師ら約4万人が参加した。
韓国の医師会である同協会はこの日、一連の問題が起きてから最大規模となる全国約5千カ所の医療機関で「集団休診」を実施。総合病院のほか、開業医も休診し、規模が膨らんだ。協会側は政府に定員増の見直しを求めており、林賢沢(イムヒョンテク)会長は「要求が受け入れられなければ27日から無期限で休診する」と訴えた。
「患者を投げ出していいのか」
前日の17日には、「ビッグ…