引き潮で現れた岩場から不知火の発生を待つ宇土高校科学部地学班=2024年9月18日午前0時47分、熊本県宇城市不知火町の永尾剱神社

 不知火(しらぬい)現象がこの夏、熊本県立宇土高校科学部地学班によって観測された。写真撮影に成功したのは実に36年ぶり。その快挙を支えたのは八代海(不知火海)の漁師たちだった。

  • 幻の「不知火」36年ぶりに撮影 熊本の高校生ら、地元漁協が協力

 中秋の名月が昇った後の9月18日未明、地学班は6年前の研究開始から数えると25回目、今季では2回目の観測に挑んだ。

 船にLEDライトを積んだ観測は9月3日未明に初めて実施した。「ビキナーズラック」で、光が水平方向に分離する側方蜃気楼(しんきろう)の観測に成功した。

 とはいえ、観測地である宇城…

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