小国川に稚アユを放流する児童たち=2025年5月29日、山形県舟形町、斎藤徹

 清流・小国川が流れる山形県舟形町で29日、町立舟形小2年生19人がアユの稚魚約8千匹を放流した。川の中で勢いよく泳ぐアユに「大きくなってね」と声をかけて送り出した。

 川にすむ魚を通して自然環境の大切さを知ってもらおうと、町が小国川漁業協同組合の協力で毎年実施している。河畔にあるアユパークでは、同漁協が育てた体長5~10センチの稚アユを児童がバケツでもらい、川に流した。

 斎藤希愛(のあ)さん(7)は「アユは元気で、『大きくなるから待っていてね』と言っているみたいだった。川をきれいにして、ごみを捨てる人がいたら注意したいです」。同漁協の伊藤欽一組合長は「子どもたちにはふるさとの豊かな自然を感じてもらい、大きくなっても忘れないでほしい」と話した。

 小国川のアユ釣り解禁は7月1日からで、多くの釣り人が訪れる。

共有
Exit mobile version