増える外国人患者に、どうすれば安全かつスムーズに医療を提供できるか。そんな課題に磐田市立総合病院が独自のアプリで挑んでいる。現場のスタッフが協力して開発し、改良を重ねて用途も広がってきた。
自作したのは、日本語に不慣れな患者と意思疎通するためのアプリ「フレナビ」。検査や手術前に必要な確認や説明を九つの言葉で伝えられる。数百の定番フレーズ(文章)を医療現場の手順や流れに沿って並べた。タブレット端末の画面に触れれば、イラストを添えた文章が示される。読み上げ機能もある。
たとえばX線撮影ならこうだ。名前と生年月日を聞いて本人確認する。上半身は肌着だけ。ブラジャーやアクセサリーは外してもらう。大きく息を吸って、止める。
外国人患者にきちんと伝える…