斎藤健経産相(右)と会談する佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長(左)=2024年5月7日午後5時22分、東京都千代田区の経済産業省、添田樹紀撮影

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定をめぐり、国から選定の第1段階となる「文献調査」の申し入れを受けた佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長が7日、経済産業省を訪れ、斎藤健経産相と会談した。会談後、町長は記者団に「大臣の気持ちは重々感じた。大臣に思いも伝えた。あとは粛々と判断するべきだ」と述べ、改めて5月中に判断する考えを示した。

 会談の冒頭、脇山町長は「大変悩んでいる」と吐露。「最終処分場は本当に大事な問題」とした上で、「もう少し理解が深まる活動をしていきたい」との考えを伝えた。

 これに対し、斎藤経産相は、玄海町が九州電力玄海原発の立地自治体であり、最終処分場に関する議論も行っていることに感謝を述べた上で、「文献調査は処分地選定に直結しない。対話活動の一環で、国として積極的に説明や情報提供を行いたい」と語った。

 町長は会談後、文献調査の受…

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