日本大学の串田圭司教授=2025年5月7日、神奈川県藤沢市、力丸祥子撮影

 春先、各地で続発した大規模な山林火災。国内外で現地調査を重ねてきた日本大学生物資源科学部の串田圭司教授(地球環境学)は地球温暖化との関連を指摘し、「大規模山火事時代」に突入したと警鐘を鳴らします。

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 世界的な地球温暖化で、日本も「大規模山火事時代」に入ったと認識するべきでしょう。

 日本では2024年の平均気温は平年より1.48度高く、1898年の統計開始から最も高くなりました。大規模山林火災の要因となった極端な乾燥と強風も、気象現象を極端にする温暖化の延長線上にあるものと考えます。

 日本はもともと湿潤な気候で…

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