Smiley face
写真・図版

 都心のタワーマンションに住む元妻(55)は、夫が9年前に申し立てた離婚調停に臨んでいた。夫側から提示された条件は、財産分与と慰謝料合わせて6億円近くを支払う、というもの。だが、妻は首を縦にふらなかった。

  • 「熟年離婚はクリティカルなテーマ」金原ひとみさんが嚙みしめる幸せ

 法人経営者である夫は30代の頃から愛人をつくり、浮気がたびたび発覚。妻はそのたびに探偵事務所に調査を依頼して相手の女性を突きとめ、別れるように迫ってきた。

 だが、夫は数年前から単身赴任先で愛人と暮らし、都内のマンションには帰ってこなくなった。

 夫から月額で180万円の養育費などをもらい、別居生活を送った。だが、夫は子どもが成人するタイミングで、こう言って頭を下げてきた。

 「自宅のタワマンなど不動産、預貯金などから財産分与に上乗せして5億円を渡す。不倫については謝罪し、慰謝料3千万円を払うので離婚してくれ」

「破格」ともいえる離婚条件にも、なかなか首を縦にふらない妻。その後、妻がとった驚きの行動とは? シリーズ【熟年離婚のリアル】は毎週土曜夕方に配信予定です

 妻側はなかなか応じず、別居…

共有