「性別ではなく、個人として見てほしかった」
大正大学表現学部3年の萩原まりあさん(20)は中学高校の部活動で部長をつとめた。振り返って、任された仕事に「アンコンシャス・バイアス(無意識な思い込み)があった」と感じている。
中学は陸上部、高校は弓道部で、どちらも部長は男女で1人ずつ。責任や立場に上下はないが、女子の部長である萩原さんは、大会の申し込みや選手たちの記録など「裏方」的な仕事を、男子の部長は部員の前に立って話す役割を担った。
歴代の部長たちも同様で、当時は「そういうもの」と思い込んでいた。ただ、萩原さんは人前で話すのが好き。萩原さんが考えたスピーチ内容を男子の部長が代わって話すことがあり、違和感はあった。
私たちの周囲はアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)であふれています。中高生の周りにはどんなバイアスがあるのか。記事後半には千人超の中高生が回答した調査結果もあります。
女子は前に出なくていい――…