大相撲の地方巡業「宝塚場所」が12月12、13の両日、6年ぶりに宝塚市立スポーツセンター総合体育館(小浜1丁目)で開かれる。横綱や三役、県出身の貴景勝ら約150人の力士が参加し、本場所では見られない姿を間近で楽しめる。

 前回、2018年の宝塚場所では、当時の中川智子市長が、男性市長と同様に土俵上であいさつしたいと要望したが、実行委員会に断られて土俵の下であいさつした経緯がある。

 当時、日本相撲協会に女人禁制の見直しを求める文書を市側が出したところ、「土俵は力士らにとっては男が上がる神聖な戦いの場」などとする協会理事長談話が届いたという。

 今回、8月28日に宝塚市役所であった開催発表の記者会見で、協会巡業部の立田川親方は、現在の地元市長あいさつについて「男女問わず、すべて土俵の下に用意した台の上でしてもらっている」と説明した。

 同席した現職の山崎晴恵市長も「前回(文書を)出したのは、男女平等にしてほしいという要望で、今は平等だと思う」との認識を示し、「議会中ではあるが、調整がつけばあいさつしたい」と話した。

 両日とも約3千席を用意。タマリS席(1万6千円)~2階自由席(6千円)まで5種類ある。勧進元の「百点」のホームページで近くネット販売を始める。また、両日の約500席ずつについては、今月11~13日に会場のスポーツセンターで対面販売する。問い合わせは百点(06・4708・4100)。(三浦宏)

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