2024年度に実施された入試で、国公立186大学(募集停止中を除く)のうち29大学が理工系学部に「女子枠」を設け、計約580人の募集に延べ計1300人以上が出願したことが分かった。
大学別の志願倍率(募集人数に対する志願者数の割合)は、20大学が1倍を超えた一方、全体では6.53~0.10倍と差があった(非公表などの大学を除く)。地域や募集要件などの影響があるようだ。
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女子枠とは、女性だけの定員を設けて募集する入試制度。科学技術系の女性人材が少ないため、入試に採り入れる大学が近年増えている。
24年度実施の入試で理工系学部に女子枠を設けた国公立大は前年度の15大学から倍増した。いずれも一般選抜ではない、総合型か学校推薦型だった。25年度実施分では、京都大や大阪大も始める予定だ。
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志願倍率が最も高い大学は
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