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参院議員の福島瑞穂さん
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 選択的夫婦別姓は、政治の世界で何度も導入を阻まれてきました。なぜその壁は厚いのか。参院議員になる前から実現を目指して運動してきた福島瑞穂さんに話を聞きました。

盛り上がった80年代

 選択的夫婦別姓の最大のハードルは、間違いなく「政治の壁」です。社会の意識は前に進んでいるのに、政治の世界だけが停滞しています。

 姓を変えたくなくて事実婚を選び、弁護士になってからは、法律家としてこの問題に取り組みました。1980年代は夫婦別姓に関する市民の会が全国各地に生まれるなど、議論が盛り上がっていた時期でもあります。「仕事で旧姓を使いたい」という裁判も担当しましたし、夫婦別姓の本も出版しました。

自民党議員にロビー活動

 1990年代には、市民とし…

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