国連総会で特別報告者としての所信を述べる佐藤舞さん=2024年11月1日、米ニューヨーク、国連ウェブTVから 毎日のようにパソコンにメールが届く。 「息子の死刑が執行されるかも。助けてください」 豪州のモナシュ大学で世界の死刑制度を研究する佐藤舞准教授(43)のもう一つの肩書は、国連のイラン人権状況特別報告者。国連人権理事会に指名されて8月に就任し、イランの人々から当局の人権侵害に関する訴えが国連にあった場合、イラン政府側に伝えて対処を促す役割を担っている。 【そもそも解説】死刑、国際社会は廃止が主流 汚職で死刑執行の国も 同性愛も死刑の対象 政府への抗議活動などに絡ん…