授業を受ける徳岡アレイナ=2024年5月24日、大阪市生野区、大滝哲彰撮影
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 コンクリートづくりのコの字形の建物。正門をくぐると、運動場を走り回る子どもたちの元気な声が聞こえてくる。

 言葉は、すべて英語。

 ここは大阪市生野区の「アブロードインターナショナルスクール大阪校」。2006年開校で、入居していた西区のオフィスビルから昨夏、廃校になった市立小学校の跡地に移転してきた。

 幼稚部も含め、1~15歳の約200人の子どもが通う。半数以上は日本人で、ほかはトルコ、米国、韓国など国籍は約20にわたる。

 世界共通の大学受験資格を得られる国際的な教育プログラム「国際バカロレア(IB)」に基づく教育を展開している。

 インターナショナルスクールは、学校教育法第1条に規定され日本の学習指導要領に基づいた教育をする「一条校」のほか、朝鮮学校や自動車学校などの「各種学校」など様々。「国際バカロレア」(International Baccalaureate=IB)は1968年設立の「国際バカロレア機構」(本部・スイス)によるグローバルな人材の育成を目指す教育プログラムで、日本での認定校は増加傾向にあります。

 徳岡アレイナ(15)はスクールの最年長で、唯一の「高校生」にあたる。学年を越えて子どもたちがつながるスクールでは、お姉さんのような存在だ。

 両親はトルコ人。幼稚園から…

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