子どもが良い成績をとることにこだわらない保護者が増えている――。子どもの学力を継続的にみる国の「経年変化分析調査」(2024年度)で、こんな結果が表れた。
関係者に取材すると、さまざまな理由が浮かぶ。保護者の意識の変化は、子どもにどう影響するのか。
調査は、小学6年(約3万人)と中学3年(約7万人)を抽出して調べた。文部科学省が原則として3年に1回、実施している。
教科は、小6が国語と算数、中3は国語と数学と英語。そして、保護者にも質問調査があった。
調査では、子どもについて保護者に次の質問もあった。
「学校生活が楽しければ、良い成績をとることにはこだわらないと考えている」
「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」は、小6が59.7%、中3が52.4%だった。2013年度の初回調査より、小6は4.8ポイント、中3は6.0ポイント多い。
不登校やコロナの影響?
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