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滋賀県議会議場で政策を提言する子ども議員たち=2024年12月25日午後2時0分、大津市、林利香撮影

 子どもたちが三日月大造知事らに政策を提言する「子ども県議会」が25日、大津市の滋賀県議会議場で開かれた。小学4年から中学3年の40人の「子ども議員」が、居場所づくりや地域活性化の政策を提言した。

 子ども県議会は、子どもの権利条約が保障する「子どもの意見表明権」をふまえ、子どもの社会参加の意識を高める取り組みで、25回目。子ども議員は7月に任命され、彦根市の近江鉄道や近江八幡市のフリースクールなどの訪問や学習会を重ねてきた。

 この日は議長も子ども議員が交代で務め、11項目の提言と子ども宣言を採択した。車いすで登壇した県立長浜養護学校中学部2年の大橋星斗さんをはじめ、蘆田すずさん(小5)、篠亙さん(中1)、川口司誠さん(中1)、森田愛子さん(中2)は「すべての人が過ごしやすいバリアフリートイレ」を提案した。

 大橋さんはバリアフリートイレを使おうとしたとき、一般の人が使っていて困ったという経験を紹介した。さらに、LGBTQ(性的少数者)の人がトイレの使用場所に困っていると指摘し、欧米などでみられるオールジェンダーを表現したピクトグラムをアレンジした9体のLGBTQ専用マークを提案した。

 これに対し、県健康医療福祉部の山田忠利部長は「新たに建てる県の施設では、ピクトグラムの大きさを工夫しながら、だれでも安心して利用できるバリアフリートイレの設置を考えていく」と答弁した。大橋さんは「県議会の演壇の段差もなくし、だれもが参加できる県政になってほしい」と話した。

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